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小児の重症化、垂直感染のリスクは共に低い可能性 日本小児科学会が各国の論文を紹介

最終更新: 7月16日

2020.5.1 ヒポクラ × マイナビ編集部

日本小児科学会が各国の小児の新型コロナウイルス感染症の診療に関連した論文を紹介しています。症状や重症化のリスク、抗ウイルス薬療法の考え方、垂直感染の可能性などに関する研究が集められています。


紹介されている複数の論文によると、小児は重症化することが少ないようです。 中国とシンガポールから報告された計18論文のシステマティックレビューは、0~9歳444人を含む1065人の臨床症状を分析しています。発熱や全身倦怠感、下痢などの症状は、発症後1~2週間以内に改善。0~9歳の患者の中で集中治療を必要としたのは1人(1歳児)のみで、死亡例はないということです。 また、米国の論文は、18歳未満の2572例を含む約15万人の確定例を調べています。18歳未満のグループは18~64歳のグループと比べて症状が出る頻度が低く、入院やICU入室の割合も低かったとのことです。


抗ウイルス薬療法については、北米18施設の小児感染症専門医、薬剤師からのエキスパートオピニオンが紹介されています。 このオピニオンは、抗ウイルス薬の使用は、一部の人工呼吸管理を必要とするような重症例にのみ検討されるべきと指摘しています。使用する場合は、レムデシビルが第一に推奨され、レムデシビルが使用できない場合はヒドロキシクロロキンが推奨されると記しています。


垂直感染についての報告もあります。 COVID-19患者の妊婦19人から生まれた新生児を調べています。18例は帝王切開で、1例は経膣分娩でした。新生児の咽頭ぬぐい液、尿、便は全てPCR(-)で、羊水も全てPCR(-)。10人の初乳も調べており、全てPCR(-)。垂直感染が発生しない可能性を示していたということです。


論文紹介はこちら小児の新型コロナウイルス感染症の診療に関連した論文