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連載
プロからプロへ
<プロからプロへ>真性赤血球増加症の瀉血療法のポイントは
2018年12月6日 日本医事新報社
質問・田所誠司 市立豊中病院血液内科部長
真性赤血球増加症では,血栓症予防のためにHt値45%未満を目標に瀉血療法を行うことが推奨されています。しかし日常診療では,患者の背景によってHt値を45%未満に瀉血を行うことの難しさを経験します。瀉血療法のポイントについて,山梨大学・桐戸敬太先生にご教示をお願いいたします。
回答・桐戸敬太 山梨大学医学部附属病院血液・腫瘍内科教授
「瀉血療法に伴う鉄欠乏に留意し,継続が困難な場合は細胞減少療法の併用も検討する」
真性多血症(polycythemia vera:PV)の治療目標は,腫瘍としての治癒ではなく,血栓症や出血などの合併症を予防することです。瀉血療法は,ヘマトクリット低下を図る上で最も基本的な手法であり,国内外の治療ガイドラインで推奨されている治療法です。最近の後ろ向き研究でも,瀉血療法は高リスクPV症例の生存率の向上および血栓の……
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