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連載

プロからプロへ

<プロからプロへ>非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)における肝線維化診断の重要性について

2019年1月13日 日本医事新報社

質問・多田俊史 大垣市民病院消化器内科医長

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は,病態が進行することが稀な単純性脂肪肝(NAFL)と肝硬変や肝細胞癌に進行することのある非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に分類され,NASH診断の重要性が唱えられてきました。しかし近年,NAFLDの予後はNAFL/NASHの診断よりも,肝線維化の進行程度が影響することが報告されています。そして,肝生検に代わる非侵襲的な肝線維化診断方法も発達しています。この点に関して,名古屋大学・伊藤隆徳先生にご教示を頂きたいと思います。

回答・伊藤隆徳 名古屋大学医学部附属病院消化器内科

「NASH・NAFLにかかわらず線維化が予後に関連するとされ,注意が必要」

近年,メタボリック症候群に伴う,非アルコール性脂肪肝(non-alcoholic fatty liver disease:NAFLD)が増加し,最近の疫学調査ではわが国における男性の約40%,女性の20%がNAFLDであると報告されています。NAFLDは組織学的に肝硬変,肝癌に至る可能性のある非アルコール性脂肪肝炎…

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