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連載
プロからプロへ
<プロからプロへ>がんの肝転移に対するラジオ波焼灼術(RFA)の適応と動脈化学療法との併用の可否は?
2019年1月20日 日本医事新報社
質問・堀 信一 IGTクリニック院長
最近,肝細胞癌のみならず,様々ながんの肝転移に対してラジオ波焼灼術(RFA)が行われはじめています。良好な局所効果を得ることができ,様々な肝転移の治療の選択肢として期待できると思います。治療に用いるラジオ波とマイクロ波の違い,どのような病態であれば積極的に適応できるのか,全身化学療法との併用が望ましいのか,動注化学療法との併用は可能なのかを,この治療の第一人者である順天堂大学・椎名秀一朗先生にお聞きしたいと思います。
回答・椎名秀一朗 順天堂大学大学院医学研究科画像診断・治療学講座教授
「腫瘍減量的な可能性がある場合には化学療法を併用すべきである」
がんの肝転移に対するラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation:RFA)と化学療法との併用については,根治的にablationができるならば併用不要です。標的病変全体を100%焼灼でき,他の部分にも病変がないならば化学療法は不要です。100℃に熱して生き残るがん組織はありま…
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